結婚後、元々地味な外見をしていた妻ですが、ある時から髪を染め、今まではエコバッグくらいしか持っていなかったのに、若いOLが持つようなピンクや白の派手なバッグが家に現れるようになった、洗濯物として干している下着がきわどい物になった、やたら楽しそうにしておりメールや電話といった外部との接触が見受けられるようになった事から、私は浮気をしているのでは、と思わずにいられませんでした。
自分は土日も無いくらい働いているので自己流で浮気調査をするのは不可能、貯蓄は余裕がありましたので探偵に依頼をしました。
選んだ探偵は、同僚にも勧められた探偵業者であり、確実に調査をしてくれる、と有名な業者のようでした。
私が指定した商業施設にて探偵業者の担当員と対面をしたのですが、本当に探偵なのだろうかと思うような、一見真面目な社会人風の男性であり、この人ならば信頼ができる、と確信できました。
私は小説や映画などからの偏見により、探偵とは少々変わり者の人物が生業とするのでは、といったイメージがあったのです。
担当の方はその辺を歩いていても全く違和感や奇異な雰囲気を感じさせないために、妻を尾行してもらうには良い人材であると思われました。
また、調査が長引いてしまう場合を想定し、対面をした調査員だけでなく女性を含む他の調査員も尾行を行なってくれるらしく、それならば怪しまれにくい、と安心できました。
妻の行動を把握しにくいため、私が仕事に出かけた直後から帰宅時間までの間張り付いて調査を行ってもらう事としました。
探偵の調査の結果・・・
初日から、妻がジムに通っている事が判明し、私にはジムに通っているなどと一言も言っていないのに、と驚きました。
初日ではジムに通っているくらいの情報しか得られず、その後も継続して調査を行なってもらいましたが、一人でカフェに行ったり、習い事として絵を習っていたり、と私の知らない妻の姿がそこにはありました。
調査開始1週間後、妻はジムから男性と一緒に出てきた後、ホテルに入っていきました。
浮気調査を依頼したものの、本当に浮気をしている、と聞かされると信じたくない、と受け入れる事ができませんでしたが、写真を見せられ、納得するしかありませんでした。
ジムで知り合った若い男性は妻の事を、年配の主婦だから落としやすそう、といったイメージにて男女関係を持ちかけたそうでした。
妻が改心してくれる事を祈り、今回は浮気を見逃しましたが、これに懲りたのかその後は貞淑を心掛けてくれているようです。