熱愛は人の判断を狂わせる。
熱を上げてのめり込めばのめり込む程、視野が狭くなり周囲に人物の状況判断が認識出来なくなる。
悩み相談をしても、相手の助言など理解不能な状態といって良いだろう。
ゴーイングマイウェイ状態になり「恋愛している相手」の事以外は見えなくなってしまう。
例えるなら、車を運転中にアクセルを踏んでいき、次第にスピードに慣れ、何処までも速く走れそうな錯覚に陥る。
スピードメーターを自分の目で見て、恐怖を憶えて我に返る。
車の運転と熱愛(浮気)は「危険と情熱がいつも隣り合わせ」な感覚が良く似ている。
その浮気における恐怖感は、浮気相手のパートナーに自分の存在を認識され、追い込まれる恐怖感と言える。
目が覚め、我に返る瞬間。
大多数の浮気経験者はその恐怖感によって、同じ過ちは繰り返さないと心にとどめて生きて行くのだろう。
だがしかし、癖やゲーム感覚で浮気を繰り返すような人物にこの恐怖感は通用しないらしい。
浮気の証拠を取られて離婚し浮気相手と一緒になった人物が、今度は別の浮気相手を見つけ、そしてまた同じように浮気の証拠を取られてしまうケースもある。
尾行すらスリルとして楽しむ
遊園地やテーマパークなどで絶叫マシーンに乗って恐怖やスリルを満喫し、非日常を体感できる場所を好む方が存在するが、浮気を実行してしまう人物は同様の感覚を体感し好んでいると感じる場面が存在する。
心理的には「非日常が生む恐怖感やスリルを好む」という共通点が存在している、と考えられる。
浮気や不倫をする人物も知人の目に触れないか?ハラハラドキドキしながら浮気相手と行動を共にしたり、顔を伏せながらホテルを利用したりする。
中には「誰かに尾行されてはいないか?」という警戒行動すら楽しんでいるケースもある。
合流する前に周囲を見渡し、一人を歩かせてついてくる人間がいないかどうかを監視したり、乗った電車をすぐに降りてみたり、途中で変装した人物もいた。
普通の人なら尾行されるなど嫌なものであろうが、そういった人物たちにとってはそれすら非日常を彩り、スリルを味わうための要素としているように思える。